
2020年1月 御忌法要と新年会 新春家内家族安全祈願
[報告] 2026/10/13
アメリカには年末年始の連休はないため、在留日本人家族は例外として、元旦に教会や寺院を参拝することは一般的ではありません。そのため、1月の御忌法要は多くの日系アメリカ人メンバーにとって新年初の寺院参詣となります。
日系アメリカ人社会では一般的に「お盆」と「お彼岸」は馴染みがありますが、真宗の「報恩講」や高野山の「大師講」など、一宗派のみに関わる法要の認知度はほぼ皆無です。浄土宗の場合、「御忌」や「十夜」がこれに当たります。浄土宗にとって大事な法要でありながら、不本意ながら参詣を呼びかけるのに苦労するのが御忌と十夜で、十夜などよく「十五夜」と勘違いされます。参詣人数の見当をつけにくく、とはいえお弁当が足りないわけにいかず、お斉を準備する婦人会も苦労します。
何につけ良くも悪くも直接的な表現が好まれる多民族社会において、法然上人の命日の法要をなぜ「法然忌」ではなく「御忌」と呼ぶのか、また日本ではなぜ4月に行われるのかを理解いただくには 日本の天皇制や季節感など、多くの説明を要します。参加を奨励するのに長い説明は疎まれるので、御忌は新年最初の定例法要として呼びかけ、併せて家内家族安全祈願と新年会を行っています。参詣さえいただければ、通常は向かって左側にある法然上人像が中央に祀られていることに気づきます。毎年、「今日はなぜそのような設えなのか」と「一枚起請文」について日英両語で説明、唱える練習をして法要に臨みます。年々家内家族安全祈願への申込も増え、徐々にとはいえ御忌法要への親しみをいただけるようになってきました。
2020年1月の御忌法要は約50名の方々が参詣され、共に「一枚起請文」を唱え、木魚念仏に精を出しました。新年会では当日が偶然90歳の誕生日であったメンバーのお祝いもあり、にぎやかなひと時を過ごすことができました。この後しばらく寺院に集まれなくなるとは誰一人思いもしません。2月の声を聞くと、COVID-19感染拡大と行動制限発令の可能性についての報道が盛んになりました。


