北米開教区

2021年の活動報告

[報告]  2026/10/13

2021年3月、宗教施設内のサービスについての制限が緩和され、ソーシャルディスタンス遵守とマスク着用のうえ、収容定員の25%までなら信者が集まることが許可されました。これにより、ついに本堂参詣者約25名とリモート参加者と共に春彼岸法要を勤めることができました。檀信徒が対面で集まるのはロックダウン以来およそ一年ぶりです。この年の8月には人数規制は収容定員の50%まで緩和され、盆・施餓鬼法要に約65名、秋彼岸法要に約40名、十夜法要に約35名の方々を本堂に迎え勤めることができました。前年は完全にリモートのみの法要開催であったため、2021年の定例法要をすべて本堂参詣含むハイブリッドで行えたことは大きな喜びでした。ただ、制限が緩和されたとはいえ、婦人会の方々が料理し参詣者と共にいただくお斉は以前と同じではありません。寺院参詣を可能な限り安全なものとするべく、料理はすべて個別の弁当箱に詰めて配る形で行わざるをえませんでした。それでも志を同じくする信徒の方々が寺院で時を過ごし、相互の親交を育めるのは喜ばしいかぎりです。

ロックダウン以降の2年間、様々な制限と共に日常生活が変化しました。そうした変化は「縁起」の教えの如く、感染拡大比率・ワクチン接種状況・ホリデーシーズンの人口移動・冬場の乾燥など、無数の条件が相互に関係することで起こったものです。私たちの社会生活の変化をもたらした条件を数えてみる時、こんな問いが浮かびます。「私たちが南無阿弥陀仏と称えるのにどれだけの条件が必要なのだろう?」答えを考えると、驚きに捕らえられます。それはたった一つ、私がその言葉を言うのか否か、これだけです。もちろん、念仏を称えるのに求められる心持ちや態度はあります。しかし、宗祖法然上人は「南無阿弥陀仏と称える中にこうした要素すべてがこもっていく」と説かれています。念仏を称えるのに必要な条件は一つだけ、「あなたがその言葉を言うのか否か」のみであり、COVID-19も隔離もいかなる生活上の不便も関係ありません。ロックダウンを通じ、念仏がいかにシンプルで平等な行であるかに気づかされます。

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