北米開教区

2019年9月22日 秋彼岸法要とBack to School 2019-2020学業成就祈願

[]  2019/10/23

2019年9月22日(日)、北米本院では約50名の参詣者と共に秋彼岸法要を勤めました。9月はアメリカでは新学期でいわゆる「BACK TO SCHOOL」の時期にあたり、秋のお彼岸に併せ、毎年子ども・学生さんの新年度の学業成就祈願の儀式を行っています。ご本尊の手から発される五色のリボンの先に結ばれた「南無阿弥陀仏」の名号札を合掌した手に挟み、受者の子ども・学生たちが智慧のお水を頭頂に受け、努力・精進を仏前に誓う儀式です。毎年様々な年齢の学生が儀式を受けますが、遠隔地に住むお孫さんのために代理で儀式を受けるメンバーもおられます。中には、ロス在住のメンバー家族の子女が自分たちとサンノゼ在住の従妹のために祈願の作法を受けるケースもありました。法要中盤に祈願作法に続く各家の回向では、作法を受けた子ども達も家族と共に仏前で焼香を勤めます。幼い子ども達にとっては焼香も見よう見まね、お念仏もその耳に聞こえた音を再現しているのでしょうが、何となく「なむあみだぶ」に聞こえる言葉を一生懸命につぶやいています。ほほえましい姿に、参詣のメンバーの方々もにこやかに念仏を称えておられました。

さて、北米では以前の訴訟問題や様々な問題により檀信徒に心痛を与え、多くのメンバーの方々が寺を離れざるを得ない状況がありました。2008年の訴訟終結より十数年を経て、大変有難いことに、昨今になってかつて寺院を支えておられた檀信徒の方々が家族と共に彼岸やお盆など当院の法要に参詣されています。この秋彼岸でも、そうしたご家族のご先祖の回向を勤めることができ、また法要後の懇親会で参詣の方々同士の交流もあり、寺として大変嬉しい法要となりました。IMG_4036IMG_4039IMG_4073IMG_4078

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