北米開教区

2018年12月31日 除夜1時間念仏会

[]  2019/1/28

北米開教区本院では、北米本土にて初の『五重相伝会』が行われた2010年より、毎年大晦日の午後4時より『除夜一時間念仏会』を勤めています。五重相伝開筵中に経験した大人数での木魚念仏と礼拝は多くの受者達にとって印象深いもので、その気運のまま「除夜の別時念仏を勤めよう」と『除夜一時間念仏会』が始まり、今回は9回目です。大晦日の夕刻、電灯を一切つけず、お灯明の明かりのみに照らされた阿弥陀様に向かい20分の念仏と礼拝(三唱三礼)のセットを3回、計1時間の念仏会です。この念仏会は夕方にダウンタウンまで出向き夜間に帰宅することになるため参加できる方の条件は限られており、開始当初は7名ほどで行っていました。その後「大晦日にお寺でプチ修行」と銘打ちラジオや雑誌等で広報を行い参加者も徐々に増え、今回は22名が参加しました。毎年参加している一部の寺院メンバーを除けば、参加者の多くはこの念仏会で初めて当院を訪れる一般の方々です。普段特定の寺院との関係の薄い方々ですが、その多くが翌年翌々年と継続して念仏会に参加されており、教化活動には何より「最初に寺に足を運ばせる」ことがいかに難しく、またいかに重要かを考えさせられます。多くの参加者にとって未知の念仏体験となるため、オリエンテーションでは「同称十念の唱え方、木魚念仏に礼拝、象香のまたぎ方、合掌・念仏での行道など」を時間を取って練習します。最初は人前で「なむあみだぶ」と声を出すことも三唱三礼も遠慮がちですが、時間が進むにつれ雰囲気に馴染まれるものか、木魚と念仏の声が合っていき、「なむあみだぶ」の声が大きくなっていきます。法要の始まる午後4時過ぎにはまだ薄暗い本堂は時間と共に暗闇に包まれ、法要が終わると念仏の反響していた堂内は静寂の中、ただご本尊阿弥陀如来が灯明に照らし出されます。毎年のことですが、参加者全員声も発さず動こうともせずこの雰囲気・光景の中、しばらく合掌しています。荘厳の整った本堂のみに可能な無言の教化の時間だと思います。主催する私共にとっても、多くの一般の方々が寺院に求めているものの一端を学べる念仏会であり、困難もありますが今後も続けていきたいと思います。

 

参加者は次のような感想を寄せています。「いろいろあった一年の締めくくりとしていつも参加させていただく度に良かったなと思います。また来年も頑張ろうという気持ちになります。」「テレビで仏教のドキュメンタリーを観て感動し、お寺でお祈りし心を静かにしたいと思い、参加しました。」「今年家族を亡くし、供養の気持ちで参加しました。途中故人を思い出し悲しくなりましたが、終わった時はどこかさわやかな気持ちになりました。」「気持ちを落ち着けて気持ち良く念仏を唱え、心の整理をすることができました。」「昨年に続き家族4人で参加しました。お念仏を唱えているうちに心の中が真っ白になり、自分がどこにいるのか分からなくなる感覚が訪れるのですが、ふと我に返るととてもすがすがしい新たな力が湧いてくるような気持に包まれました。」「長時間心を無にしてお念仏を唱える機会に感謝しています。一年の終わり・新年の始まりの区切りとして大変貴重な時間です。」「念仏を集中して唱えると一年間に積んできた穢れが浄められるような気がします。」「昨年は一時間なんて無理と思って参加しましたが、去年頑張れたおかげで今年は落ち着いて法要に参加することができました。」「昨年に続いての参加です。黙っていると余計な考えが頭をめぐりますが、念仏を唱えていると何か一切のことを考えることができず、無心になるような気がします。普段しようと思ってもできないことができる、この念仏会の一つの魅力だと思います。今後も続けていただきたいと思います。」

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