2018秋彼岸法要・バックトゥスクール学業成就祈願
[報告] 2018/9/26
2018年9月23日(日)、ロサンゼルスの北米開教本院では約40名の参詣者と共に秋彼岸法要を勤めました。9月はアメリカでは新学期でいわゆる「BACK TO SCHOOL」の時期にあたります。そこで、秋のお彼岸に併せ、毎年子ども・学生さんの学業成就祈願の儀式を行っています。ご本尊の手から発される五色のリボンの先に結ばれた「南無阿弥陀仏」の名号札を合掌した手に挟み、受者の子ども・学生たちが智慧のお水を頭頂に受け、努力・精進を仏前に誓う儀式です。
北米では年5回(御忌・春秋彼岸・盆施餓鬼・十夜)の定例法要を勤めていますが、法要に多くの方々が一堂に会する雰囲気は言葉で伝えられないものです。法要当日の朝までに仏前の祭壇にお花やお供物などをあげ、参詣者を迎える準備を終わります。そこに、参詣の方々が持参したお花や果物をお供えされていきます。お米の白、りんごの赤、梨の黄色など次々に新たな色が加わり、祭壇はより鮮やかに姿を変えていきます。法要では皆で木魚を打って念仏を称えますが、最初はぎこちない木魚のリズムも徐々に揃い、念仏の声も次第に大きくなります。そして、一人一人お焼香をする度にその香りが広がります。この「光景」「音」そして「匂い」。言わば「人」と「仏様を祀る場所」が融合して生まれるもの。多くの人々が本堂に足を運び、焼香・念仏体験を共にすることで初めて生まれる「光景・音・匂い」です。これは実際に足を運ばないと体験できないもの。そんな環境の中でご本尊に対面し、手を合わせお焼香する時の心持ちには幼い子ども・若い学生にも訴えるものがあるはずです。秋の学業成就祈願では毎年様々な年齢の学生が儀式を受けますが、遠隔地に住むお孫さんのために代理で儀式を受ける方々も少なくありません。法要の体験の少しでもお孫さんに伝えたいとの思いで、代理で授かったお札をお孫さんに送られています。法要後は婦人会によるお弁当と参詣者から供されたスウィーツを皆で楽しみました。