フランス開教地

2025年9月 ドイツでの帰敬式

[報告]  2026/10/13

2025年9月下旬、フランス浄土宗協会の橋本副代表にも同行いただき、ドイツ浄土宗協会が企画した3日間の念仏会の中日に帰敬式を行いました。道場はボン市内の運動ジムの一室で、オーナーがドイツ協会の活動に共鳴され無料で提供下さいました。受者に加えスペイン・イタリア・ミュンヘンからメンバーが駆け付け、その他オンラインでの参加者もありました。戒師の私はドイツ語が出来ないので、開教使補フランク光然使補が通訳を務めました。彼はドイツ語、日本語、英語等を含めて4,5ヶ国語に堪能ですが、「出生地はドイツ・ベルギー・オランダの3ヶ国が接する国境近くですし、オーストリアとスイス等、この辺一帯の言葉は日本語でいう方言のようなもの」とのことです。

帰敬式における「懺悔」は大切な儀式ですが、キリスト教の告解や懺悔のように神様に許しを求めることではなく、自分自身のカルマからの浄化に関するものです。自分自身と仏様と二人きりで、瞋り・貪欲・妄想によって積み重なったカルマを反省し、仏道を歩むにあたり自身の心の浄化を誓うものです。七仏通誡偈の「自浄其意」の如く、私たちはこの静寂と厳粛さ、そして仏様との親密な時間に日常とは異なる感情を抱くものです。仏教における懺悔が、私たちの生活と仏道を歩むのに重要であることを感じていただけたと思います。その後、灌頂作法を行い、三帰三竟、三宝に帰依する誓いをしました。

式の中で私は、14歳の時に増上寺で受けた得度式の話をいたしました。戒師は椎尾弁匡台下で、90歳近くになられていた台下は私どもに優しく法話をして下さいました。その時からずっと私の心に残っていることを思い出と共にお話ししたのですが、私は「法をお伝えする」ということに不思議な感慨を覚えました。日常生活の中で、私たちは皆、嬉しいこと、悲しいこと、さらには痛みを伴うことを経験し続けるものです。それらをありのまま受け入れ、毎日お念仏を称えながらお陰様の感謝の心でこの生命を大切にすること。今回自ら戒師を務める中で、改めてこのことへの思いを深くした次第です。

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