
2023年3月
[報告] 2026/10/13
北米本院は、1992年のロサンゼルス市442 East 3rd Streetへの寺院移転と落慶以来約30年間、リトルトーキョー地域を拠点に宗教活動を展開してきました。しかしながら、ロサンゼルス郡最多のホームレス人口を有するスキッドロウ地域と接する立地ゆえ、寺院とそこに集う檀信徒への治安的脅威は常に最大の懸念でした。不運にもホームレス人口は年々増加し、寺院周辺は荒廃の一途をたどりました。ホームレスコミュニティの問題は心痛ましいことですが、薬物中毒や糞尿被害等の衛生問題、落書きや破壊行為、さらに昨今は野火や放火等が日常の現実となり、寺院と檀信徒の安全確保は困難となっていきました。
この治安問題により、北米本院移転事業は2017年暮れの北米開教区理事会決議を経て翌2018年より着手しました。その後のロックダウン・暴動と外出禁止令・アジア系へのヘイトクライム・急激なインフレ等の様々な不測の事態に見舞われましたが、2023年春に移転の第一段階である建物売却が成りました。その間もホームレス人口は増加し続け、治安悪化はより深刻化しましたが、2023年初頭は例年にない寒波により昼夜を問わずホームレスによる野火の問題に直面しました。このような状況の中、寺院が深刻な被害を受ける前に信徒・開教使とも無事に宗教活動を継続し、移転事業の第一段階を完了できたことはただただご本尊の加護と感じます。


