御忌法要と新春家内家族安全祈願

[]  2017/1/25

大晦日の除夜一時間念仏会、元旦の修正会・初参りを経て1月22日（日）、北米開教本院年明け最初の定例大法要、『御忌法要と新年会』を勤めました。アメリカでは昨年大統領選があり、今年の御忌法要はちょうどトランプ新大統領就任式の直後になりました。皆さまお聞き及びかもしれませんが、就任式翌日の21日（土）はロサンゼルス市で大規模なデモがあり、リトルトーキョーも人々の行列で溢れ、交通渋滞は夕方まで続いていました。また、近年ロサンゼルスは深刻な干ばつに見舞われていましたが昨年末からは雨の日が多く、法要当日の22日（日）はここ5年間で最高の降雨量との予報でした。案の定気温も低く、大雨の中での御忌法要となりました。砂漠の土地環境で雨の少ないロサンゼルスでは、一旦大雨が降ると町のあちこちで道路が冠水したり、信号が止まったり日常生活に支障が出やすくなります。さらに、土地柄から仕方のないこととは言え、雨天時の運転に慣れていないドライバーが多いため交通事故も起き易く、普段より注意が必要となります。

入口付近

大雨です

内陣

そんな大雨の中での御忌となりましたが約30名の方々の参詣をいただき、法要と新年会を勤めることができました。当院では御忌に併せ、新たな一年の家族の無事安全を念じ『新春家内家族安全祈願』を勤めています。この祈願では、申込者お一人ずつ阿弥陀如来と法然上人と対面して灌頂洒水の作法を受け一年の精進を誓い、祈願の証しとしてお札を授かるという儀式を行っています。

新春家内家族安全祈願のお札

お札はご自分の家族に留まらず息子・娘家族のために、また当日参詣はできないけれど孫のためになど複数申し込まれる方もあり、今年は23のお札を仏前にお供えしました。そして参詣者全員で法要前に練習した「一枚起請文」と「宗歌つきかげ」を唱え、木魚念仏して三唱三礼を行い、開教80周年の新たな一年が始まりました。法要後は「新年会」を行い、婦人会の方々が早朝から料理したお弁当とお雑煮をいただき、天候不順の一日ながら楽しいひと時を過ごしました。

作法を待つ受者の方々

受者の皆さんと

お斉のお弁当とお雑煮

新年会