北米開教区

2017年12月31日 除夜一時間念仏会

[]  2018/3/13

北米開教本院では、毎年大晦日夕方、『除夜一時間念仏会(え)』を勤めています。一時間にわたって木魚を叩き「なむあみだぶ」と唱えるこの念仏会。この別時念仏は、治安の良いとは言えないダウンタウンに夕刻にお集まりいただくこともあり、参加できる方に限りがあることを含んだ上で2010年暮れに開始、今回は八回目でした。始めた頃は4~5名、やがて7~8名の方々が参加され、2016年暮れには15名の方々が参加されました。始めた頃の三倍の人数ですので、大変有難かった憶えがあります。はたして、この大晦日は前回の倍以上、実に33名の方々が参加し、念仏会を勤めました。当然、毎年参加されている方以外に初めて当院を訪れた方も。お聞きしたところきっかけは「雑誌やラジオで知って」「友達に誘われて」「昨年中にご家族を亡くされ供養の思いで」「一年の節目に心を新たにしたいという思いで」など実に様々です。ご本尊阿弥陀様のお導きと言う以外にありません。何が寺院との縁につながるかは人それぞれで、いろいろなきっかけで初めて寺院を訪れた方がすぐにメンバーとなって寺院を経済的に支えていただけるわけではありません。この念仏会も、アメリカの方々が念仏に触れ自ら「南無阿弥陀仏」と称えていただくための助業の一つです。すぐに実を結ぶことは難しいと思われますが、今後も試行錯誤しながら続けてまいります。

参加者からは次のような感想が寄せられています。「気持ちが洗われたような気がして、一年の締めくくりとして、また新年への思いとして、とても良かったです。」「回を重ねる毎にこの会の有難みが身に染みて分かるようになりました。」「一時間の念仏は長く感じ、それがかえって自分を振り返る役に立ったようです。」「初体験で良い経験でした。新年を迎える心構えができたような感じです。」「時々意識が飛びそうになりましたが、何とか最後まで行うことができました。宗派は違うようなのですが、父が9月に亡くなり、その供養もあり、参加しました。」「いろいろな意味で一年を振り返る、見つめなおすことのできる一時間でした。大切な人々との思い出、願いを思う時間でもありました。」「今年亡くなった姉のことを思い出して、初めは少し悲しくなりましたが、念仏会が終了した時は、何かさわやかな気持ちになりました。」「声がかれてしまいましたが、最後の方は少し楽になってきました。何か清められたのでしょうか。」「初めて参加しました。一年色々なことがあり、仕事・家庭・日本の両親のことなど、良いことも悪いことも改めて振り返りながらお念仏を唱えさせていただく機会に感謝申し上げます。」

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