ハワイ開教区

NHK「歴史探偵」の取材と放映(12月8日予定)

[お知らせ]  2021/12/1

本年は、真珠湾攻撃から80年目の節目の年にあたりますが、NHKのTV番組「歴史探偵」が、真珠湾攻撃における「日本人捕虜第一号」となった酒巻和男少尉をテーマに番組を制作。

捕虜となった後、自殺を考えていた酒巻少尉に生きる勇気を与えた方が、ハワイ浄土宗第8代総長の名護忍亮師(1881年-1977年)ということで、番組の中で名護総長も紹介されることになりました。

放映日は、12月8日(水)とのことです。

これに先立ち、ハワイ浄土宗別院にも取材がありまして、名護総長と交流のあった方や教え子を探していたところ、

来年2月に100歳を迎えるエラ・フジエさん(ハワイ島ワイナク出身)が名護総長より日本語を習っていたということが分かり、

現地コーディネーターの本間律江さんによるインタビューが行われました。

また、番組からの撮影依頼で、別院での日曜礼拝風景や現総監、メンバーからのコメントも収録されましたので、

当日は別院も併せて紹介される見込みとなりました。

故名護総長(1881-1977) は、「髭の名護先生」として戦前より信徒はもとより一般の人々にも親しまれていたそうですが、

今回の取材により、先生は1907年のハワイ赴任前、日露戦争でロシアの捕虜となった経験があり、

立派なあごひげは、実は顔の痛々しい傷を人に見せないようにという配慮からであったことが新たに分かりました。

酒巻少尉の手記には、「名護先生」の記載が多く、大きな影響を受けたようで、

後日、収容所は「修養所」であると、名護先生のおかげで、

そこでの人との出会いや経験を肯定的に考えられるようになったと語られているようです。

(ハワイ開教区歴代の監督・総長(総監)の肖像画。

戦前より親しく使われていた「総長」という呼称は、

宗規の改訂により1981年以降は「開教総監」となった。

因みに他宗では、監督(東本願寺)、総長(本派本願寺)が正式に使われている。)

 

(取材を受けるハワイ島出身のニシヤマさん。90歳以上の御年で、別院の会計を担当。

髭の名護先生は、子供たちに「BILLY GOAT(雄ヤギ)」と呼ばれいたエピソードを紹介されていました。)

 

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