ドキュメンタリー映画 「盆唄」海外初上映 9月28日 ラハイナ浄土院を会場に
[報告] 2019/10/7
『ナビィの恋』の中江裕司監督による、過去から未来へ、海を渡り時を超えるドキュメンタリー映画「盆唄」の海外初上映が、同作品制作発端の契機となった「マウイ太鼓」と企画発案者、岩根愛氏との出会いの場、マウイ島ラハイナ浄土院を会場に9月28日午後6時30分より開催された。
同ドキュメンタリーは東日本大震災、さらに原子力発電所の事故で故里を追われた福島県双葉町の人々が、先祖より伝えられ、心の杖としてきた盆唄と踊り、それを行う場(故里) を喪失した深い失意と悲しみの折しも、福島県ハワイ移民により百年以上も前から伝えられた盆唄が、ハワイで今日も伝えられ生きている事を知り、日本とハワイを結ぶ故里を思う人々の熱い想いや、盆唄存続継承にかける願いと感動の交流を記録、故里の喪失とは、移民とは、唄とは何なのかを見つめなおす問題作。
上映に先立ち、 福島にルーツを持ち、同映画に登場する太鼓グループ「マウイ太鼓」の太鼓演奏、マウイ太鼓 ケイ・福本会長と盆唄アソシエイト・プロデューサーの岩根愛さんの制作にまつわるエピソードの対談が行われ、上映が開始され、上映終了後は観客一同が輪になって、マウイ太鼓のリードで“フクシマ音頭”を踊り、人々は同作品がなげかけた課題をかみしめながら散会した。
なお、同作品はホノルル美術館のデューク・ドリス劇場で10月5日、6日の両晩公開上演される。
・写真は上映会のスナップ 写真提供 岩根愛