カフルイ浄土院の盆法要と盆ダンス
[報告] 2017/8/4
カフルイ浄土院の盆法要と盆ダンス
ヒロ「踊り会」グループも参加
◾「プウネネ浄土院」から「カフルイ浄土院」へ
マウイ島中央部の旧プウネネ製糖工場の所在したプウネネ砂糖耕地はマウイ最大の砂糖耕地として知られ、その耕地館府(キャンプ/徒労者の住宅集落)にあった「プウネネ浄土院」は日本語学校、女学校を併設し興隆を極めて来たが、1959年、製糖会社が耕地キャンプの閉鎖を決定、居住者に会社の新開地を買わせ、移転させるや、お寺はひとりキビ畑の中に取り残されることとなった。
時の主任開教使新保義道師は、メンバーと計って、寺院の移転新築を英断され、1969年、困難の中にもカフルイの新開地に新寺院建立を成し遂げ、寺名も「カフルイ浄土院」と改称、従来の耕地社会の寺院から、都市型寺院へと社会環境の変化に併せた変革に力を注がれたのである。
◾ ハワイ砂糖産業の終焉
その後、昨2016年12月、長い伝統をもったハワイの砂糖産業は、同耕地とプウネネ製糖工場の最後の収穫をもって閉鎖し、ハワイの砂糖産業は終焉を迎えることとなった。
◾ カフルイ浄土院お盆
そのカフルイ浄土院では、曽ての耕地関係者もお参りし、7月28日、29日の両晩、お盆法要を営み、同院先亡者や曽ての耕地先亡者諸精霊を供養した。
法要に引き続いて両晩とも盆ダンスが境内一杯の踊り子たちにより賑やかに繰り広げられた。両晩ともマウイ太鼓の「福島音頭」の演奏、またレナード・チャウ氏率いるヒロの「踊り会」グループの盆ダンスが披露され、軽やかなリズムで踊りが弾み、参加者が拍手を送っていた。
さらに、サンデー、7月30日にはお盆結願法要として、お盆提灯供養、「供養札」のお焚き上げ(浄梵)法要が境内でつとめられた。
メンバーたちは、3日間のお盆行事が無事盛大に終わったことを喜び、一同くつろぎ、アプリシエーション・ランチョン(感謝の昼食会)を楽しんだ。
(写真はお盆行事のスナップ)