Bodhi Day Service ー成道会
[報告] 2021/12/8
言うまでもなく、12月8日は、お釈迦様が悟りを開かれた「成道」の日として知られ、多くの寺院が法会を厳修しています。
ここハワイでも各地で「成道会」が開催され、オアフ島のハワイ仏教連盟とカウアイ島のカウアイ仏教徒連盟が、
それぞれ12月5日にヴァーチャル成道会を主催し、YouTubeチャンネルよりプレミア公開致しました。
また、ハレイワ浄土院の江崎晃司開教使も、同日、独自にヴァーチャル成道会を作成し、オンライン配信致しました。
悟りは、もともとBodhi(ボディー)=目覚めと表現されていることから、ハワイでは成道会をBodhi Day Serviceと呼んでいます。
よくよく考えてみますと、そのBodhi(目覚め)を体現した人が、Buddha(ブッダ=目覚めた者)であります。
しかし、その目覚めた内容が多岐にわたることから、表現も実に多岐にわたっていると思います。そもそもお釈迦様が悟りを開かれたことを、道教的に「成道=道を成す」と表現したことも面白いと思いますし、開悟、得道、正覚、証得などもよく目にする言葉です。
一方、Bodhiを「菩提」というように、原語の意味を訳さず音を写した「音写」の表現もあります。
では、仏教のエッセンスとも言える「Bodhi」とは、分かりやすく且つ簡潔に言うと、英語でどのように表現できるでしょうか?
ハワイ仏教連盟では、この「Bodhi(菩提)とは何か?」という、仏教が始まって以来の大命題を
1分間で表現しようという「1分間ダルマ・トーク・チャレンジ」をテーマに致しました。
各宗計16名の先生方よりビデオメッセージを作成して頂き、ヴァーチャル成道会で公開致しました。
一方、カウアイ島カウアイ仏教徒連盟主催の成道会は、ラハイナ浄土院主任原源照先生の長女で、
本宗教師またフリーランスの翻訳家として活躍されている原真理師が約10分のビデオメッセージを作成。
お釈迦様の悟りに至るまでの人生と悟りの内容である「縁起」「八正道」について、画面共有を行った法話が好評を博しました。
YouTubeの良いところは、たとえ生配信での視聴回数が少なくても、やがて視聴回数が増えていく可能性にあると思います。
どこでも、何度でも、その場にいなくても,
視聴できるオンライン配信のメリットはやはり大きく、今後はその質を上げていくことが課題と考えています。
勿論、対面による一度きりの得難い体験の素晴らしさは筆舌に尽くしがたく、アフターコロナの新たなスタンダートとして、
オンラインと対面を同時に行うハイブリッド式の法要・イベントが主流になっていくと思います。
カウアイ仏教徒連盟主催 “Virtual Bodhi Day Service”予告編。
ハワイ仏教連盟主催「Virtual Bodhi Day Service」by HBC YouTube Channel.