ハワイ開教区

2019年開教使・開教助員研修会報告(オアフ島)

[報告]  2020/1/7

2019年12月22日、別院日曜礼拝と開教使・助員研修会

2019年12月22日、別院日曜礼拝と開教使・助員研修会

2019年12月21日(土)、ハワイ開教区毎年恒例の開教使・開教助員研修会がオアフ島ハワイ浄土宗別院で行われました。今年の参加者は、開教使7名、開教助員3名、寺族5名と少なく、しかも当日は強風でラハイナからの飛行機が欠航し、開白法要に全員がそろわない中での開会となり、昼食後、パールハーバーでの研修を行いました。

真珠湾の全貌。開戦前までは、真珠港といわれていたが、戦争以後、真珠湾として知られるようになった。湾に浮かぶ島がフォード島。戦艦ミズーリが停泊し、太平洋航空博物館もこの島にある。

真珠湾の全貌。開戦前までは、真珠港といわれていたが、戦争以後、真珠湾として知られるようになった。湾に浮かぶ島がフォード島。戦艦ミズーリが停泊し、太平洋航空博物館もこの島にある。

いうまでもなく、パール・ハーバーは、日米開戦の悲劇の舞台であり慰霊碑や記念碑が点在し、現在ではオアフ島屈指の観光地であります。パール・ハーバーという地名の語源は、もともとハワイ語の「ワイ・モミ(真珠の水)」を英語に訳したものが一般化したもので、カメハメハ王国の時代、真珠が沢山取れたことに由来するそうです。この真珠湾の記念施設には、連日大勢の観光客が訪れますが、見所は主に4つあります。一つは、日本軍の奇襲で沈没した戦艦アリゾナ号の遺構の上にたつアリゾナ・メモリアル。二つ目は、第二次世界大戦の潜水艦、ボーフィン号の博物館。3つ目は、太平洋戦争における日本の降伏調印式が行われ、湾岸戦争を最後に引退した戦艦ミズーリの艦上、艦内の博物館。そして、最後が今回訪れることになった太平洋航空博物館です。

21型航空母艦搭載用零式戦闘機

今も航行できるといわれる数少ないゼロ式戦闘機(21型航空母艦搭載用零式戦闘機)が展示されています

この博物館は、本物の戦闘機や戦闘ヘリ等の展示物が特に充実していますが、真珠湾奇襲作戦に参加した零式戦闘機が、地上からの対空砲火によって燃料タンクを破壊され、ニイハウ島に不時着した残骸など貴重な展示品も多々ありました。

特に、このニイハウ島に不時着した零戦のパイロットを地元に住んでいた日本人原田義雄氏が助けた史実は、後に「ニイハウ事件」として知られ、日系人収容所政策にも大きな影響をあたえたといわれています。

特に、このニイハウ島に不時着した零戦のパイロットを地元に住んでいた日本人原田義雄氏が助けた史実は、後に「ニイハウ事件」として知られ、日系人収容所政策にも大きな影響をあたえたといわれています。

近年は、アメリカボーイング社からの提供により、飛行機や宇宙ロケットなどのハイテク技術を子供たちが親しみを持ちやすいようゲーム化された機器が設置されているブースもできていて、子供達も大いに見聞を広めながらも楽しんだことと思います。

ボーイング社提供の鳥のV字編隊飛行を学ぶゲーム

ボーイング社提供の鳥のV字編隊飛行を学ぶゲーム

翌、22日(日)は、午前9時より寺庭婦人会の総会があり、10時からは日曜礼拝を厳修。石川新総監の法話後、中野開教使による音楽研修があり、宗歌「月影」の混声合唱を行いました。この研修は、ちょうど10年前、開教使・開教助員研修会で練習したことがありましたが、今回は、信徒も交えて、特に普段歌うことのない低音部を練習し、心地よい「ハーモニー」を味わうことができたかと思います。

総監得意の手作り寿司。カウアイ島ではほとんど毎週作って10年以上が経過しました。

総監得意の手作り寿司。カウアイ島ではほとんど毎週作って10年以上が経過しました。

ちなみに、昼食は、開教使会がスポンサーとなって、総監自ら得意の寿司をつくり、信徒らにおもてなしいたしましたが、慣れぬ炊飯器でごはんが柔らかすぎ!と反省している次第です。

最後に、この研修会開催にあたり毎年助成金を頂いていますこと心より感謝申し上げます。

 

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