真珠湾攻撃から80年ーハワイで追悼記念式典
[報告] 2021/12/8
本日、2021年12月7日、米海軍とアリゾナ記念館の共催により、真珠湾に隣接するヒッカム統合基地内キロ埠頭において、真珠湾攻撃追悼80年記念式典が行われました。
従来であれば、真珠湾記念館の敷地内で追悼式典が盛大に行われていたのですが、コロナ禍の本年は、人数制限により対面とライブ配信のハイブリッドにより開催されました。
今年のテーマは、”Valor, Sacrifice and Peace(勇敢、犠牲そして平和へ)”。
攻撃を経験した元米兵とその家族、ベテラン(退役軍人)、現役の兵士を中心に約300名ほどが参加。
ハワイ仏教連盟を代表して、日蓮宗ハワイ別院住職の金井勝海上人と石川総監が参加させて頂きました。
日本ですと、真珠湾攻撃は12月8日との認識がありますが、時差によりアメリカでは1941年12月7日の歴史的出来事と知られています。
80年前の12月7日は、日曜日の平穏な朝で、午前7時50分過ぎに攻撃がはじまったと言われています。
ハワイの死者数は民間人を合わせ2403人、負傷者数は1178人。
内、撃沈した戦艦アリゾナと共に約1100人の兵士が沈没し、今も多くの人の遺骨が回収されず海中に沈んでいます。
米国では、クリントン大統領時代に、12月7日がNational Pearl Harbor Remembrance Day(真珠湾追悼日)と制定され、各地で追悼記念式典が行われていますが、
真珠湾で行われるこの式典は最大のもの。特に真珠湾攻撃から今日で80年を経過したこの日、
現バイデン大統領は、首都ワシントンにある第二次世界大戦記念碑を訪問し、祈りを捧げ、
真珠湾の式典でもビデオメッセージを披露されました。
記念式典の司会は、米ABCロサンゼルスのアナウンサーとして活躍されているデビット・オノ氏。
午前7時50分、黙祷とともに始まった式典は、米兵の生存者代表メッセージ、米国歌、ハワイ州歌の斉唱、ハワイアンのカフ(聖職者)による祈り、
キーノートスピーカーとしてアメリカ合衆国海軍長官(Secretary of the Navy、通称SECNAV(セクナヴ))のカルロス・デル・トロ氏(キューバ系アメリカ人)の演説、
献花、礼砲の発射などがありました。
なお、この式典の様子は、インターネットでも配信。今も閲覧が可能となっています。
9日には、日本国ホノルル領事館主導による日米共催の真珠湾追悼式典がフォード島でも開催を予定。仏教連盟としても参加後、追悼法要を予定しております。
合掌