
2023年 活動レポート
[報告] 2026/10/13
2020~21年にかけCovid-19によってもたらされた混乱も2022年に入ると少々落ち着きを見せ、ロックダウンも移動制限も徐々に過去のものへとなっていきました。マスク着用も求められる場合は少なくなりました。とはいえ、生活はパンデミック前と同じとは言えず、日常生活は常に感染の脅威にさらされています。
そんな状況下でも、阿弥陀寺では年間の予定行事を行うことができました。3月には秋彼岸と東日本大震災物故者追悼法要を勤め、新たに赴任された小野在ブリスベン日本国総領事と増田副総領事も参加されました。阿弥陀寺のメンバーも彼らと親交を深めることができました。
7月から8月、オーストラリアの秋が冬に変わり、阿弥陀寺と木曜島でのお盆法要の季節がやってきました。その前に私はカウラへ出向し、8月5日に1944年の日本兵脱獄事件(カウラ・ブレイクアウト)の追悼法要を勤めました。その際、新たに赴任された山上駐オーストラリア日本国大使にお会いしました。後になって、大使よりこの時の私の鎮魂の言葉にお褒めの言葉をいただきました。
その2週間後、山上大使は木曜島へも出向され、日本人墓地でのお盆法要に参加されました。日本大使がこの法要に参加するのは初めてのことです。日系コミュニティ並び木曜島の行政を管轄するトレス・シャイア・カウンシルも日本大使夫妻との面会を大変喜びました。私はその後金曜島へ移動し、日系コミュニティの方々と共に追悼法要を勤めました。こうした遠隔地の日系コミュニティとの親交の時間も束の間、阿弥陀寺のお盆法要のためすぐにブリスベンへ戻らねばなりませんでした。多くの方々が参詣し、先祖を讃えると共に念仏への信仰を育む機会となりました。
9月になると穏やかな冬の気候も春へと変わり、再びお彼岸の季節がやってきます。この年は初めてハワイアン・フラダンスの方々が参加されました。彼らの祝祭感あふれる衣装と音楽によって、この良き春の日に彩りと活気が加わりました。阿弥陀寺でこうした新たな方々を私たちのコミュニティへと歓迎できることは幸運なことです。お盆やお彼岸の集まりでは、皆が気安く互いの親交する温かさを感じることができます。実際に、こうした法要の集いはいくつかの方々にとって旧友に再び会う機会でもあります。ロックダウンのために最後の行事以来会うことのなかったものの、まるでまったく離れていなかったかのように皆が再会を楽しんでいました。こうした絆の強さは、阿弥陀寺を中心とするコミュニティの中で形成されたものです。誰一人、孤独ではありません。皆、阿弥陀仏の光に照らされる阿弥陀寺という仏教徒のサンガに属しています。



