ハワイ開教区

ハカラウ庭園

[報告]  2019/4/2

2019年3月30日、ハカラウに住むウォーカー夫妻宅の庭園完成記念に出席しました。

ハカラウ地区は砂糖農場閉鎖後過疎化が進み、2000年代初め頃、ハカラウ浄土院の周りは藪でした。ある開発業者が一帯を買い取って分譲して売り出しました(その際ハカラウ浄土院は境内地を取得しました)。数年前、ウォーカー夫妻は海に面した土地を買い、家を建てるべく木を切り藪を開き整地しました。崖の近くを整地していると墓石がみつかり、調べてみるとかつて公共墓地であったことが分かりました。ウォーカー夫妻は旧墓地をならして庭園とし、かつてハカラウに住んでいた人たちに開放することに決め、2年ほど前にその計画や仏像を安置することの是非などを尋ねにハカラウ浄土院に来られました。このたび自宅と庭園が完成しました。ウォーカー夫妻はヨーロッパを巡礼旅行するほど敬虔なキリスト教徒ですが、旧墓地に埋葬された人たちの宗教を尊重し、牧師と私に祈祷を依頼し、友人や近隣住民や関係者20名ほどを招いて式典を行いました。

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ウォーカー氏手作りの鳥居     旧墓地にあった墓石

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墓石の左側に仏像、右側に十字架が安置されています

 

以前ご紹介した1914年のハカラウ浄土院周辺の地図です。当時は「ハカラウ中ノ室館府(キャンプ)」と呼ばれていたようです。

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これより海よりに、「ダンブロ館府」がありました。ダンブロはDown belowのことで、2世3世たちはDown Campと呼んでいました。

 

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地図上右はじに「病院」とあります。

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ウォーカー氏の宅地内にはその「病院」の正面入り口の階段があります。旧墓地はダンブロ館府地図のさらに下にあったようです。

 

ウォーカー夫妻の姿勢や配慮は特筆に値します。勉強になりました。

文責 ハカラウ浄土院兼務主任 宮崎潤心

 

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