ハワイ開教区

2023年のハワイ開教区について

[報告]  2026/10/13

2023年を通じ、ハワイ開教区では翌年に控える浄土宗開宗850年慶讃法要に併せた「お待ちうけ」の活動を行いました。「お待ちうけ」は、私たちが心待ちにしているお祝いの事前の行事を意味します。こうした記念周年は50年おきなので正に「一生に一度」と目され、翌年の開宗850年に向かい、次のような行事を計画しました。

  1. 開教区全ヶ寺への法灯リレー法要(2023年5月20日)
  2. 法然上人の絵伝の翻訳と掛軸展覧
  3. 開宗850年を記念した総本山知恩院参拝ツアー
  4. 回向文集の発行
  5. 開教使による法話集の発行
  6. 開宗850年慶讃法要とハワイ開教130周年記念法要

2023年は上記のうち二つの行事を完了しました。まず、盛会裏に勤めることのできた法灯リレーです(2023年5月9日)。この法灯リレーはまず京都比叡山の青龍寺から始まりました。法然上人が、中国浄土教の祖善導大師の記された一文に触れたことでよく知られる場所です。その一文こそ、1175年に法然上人が浄土宗を開く決心をさせたものです。法然上人は下山し後に吉水の地(現在の知恩院所在地)に住し、念仏の教えを広めることに生涯を捧げました。念仏は徐々に人から人へ、世代から世代へと受け継がれていきました。このように念仏が伝えられたことを、「法灯」の継承と呼びます。

法然上人の法灯が青龍寺の日々から灯ったことを顕彰し、火の灯る蝋燭を先頭に若い僧侶たちが青龍寺から知恩院まで行脚し、全国の代表者たちが一同に待つ本堂に法灯が届きました。私もこの法要に参加し、法灯を授かりました。そして2023年5月20日、ホノルルのハワイ浄土宗別院にて法灯リレー法要を勤め、手から手へとハワイ全ヶ寺とその信徒に法灯が渡されられました。法要では信徒に「南無阿弥陀仏」の名号を記した蝋燭が授けられました。また同時に念仏を称えるごとに一人一人「南無阿弥陀仏」の名号をしたため、改めて阿弥陀仏とのご縁を授かりました。これは結縁交名と呼ばれ、念仏者と阿弥陀仏を結び付けるものです。

この結縁交名は、法然上人の高弟であった源智上人が師の一周忌の折に阿弥陀仏の立像を作ったことに始まります。立像には、僧俗併せ46,000もの帰依者の名が記された帳面が納められ、数多の人々の結縁が為されたことが分かります。この交名は、浄土往生を願う人々が法然上人の教えと固い絆を有し、深い感謝と共に念仏を称えたことの証左です。来る2024年6月まで、ハワイでもこの令和版の結縁交名に参加するよう、多くの方々に薦めていきたいと思います。

また、2023年の目玉行事として、10月に日本への参拝ツアーを挙行しました。元来、このツアーは2020年の国宝御影堂の屋根工事完了後の落慶法要に参詣する予定でしたが、Covid-19パンデミックにより3年間の延期となりました。この待ちに待った参拝ツアーに私たちは喜びと興奮と共に計画にあたり、旅行社・参加者と検討を重ねスケジュールを決めました。最終的に、3名の開教使を含む総勢25名が京都七日泊を中心とする参拝ツアーに参加しました。また、浄土宗ハワイカウンシルのレナード・チャウ理事長を含む4名の方々が部分的にこのツアーに合流しました。

このツアーのハイライトは伊藤唯眞浄土門主ご親修の開宗850年慶讃法要への参詣と、国内外の教師やメンバーらが集結したワールド法然ミーティングへの参加です。これらの得難い機会に恵まれ、私は大変うれしく思います。当日集まった人々の中で、これまで何度もオンラインでは旧知でも実際に会ったことのない多くの方々と直接お目にかかることができたのです。

この開宗850年の記念行事は、元ハワイ開教使や浄土宗の現役員と教師の方々を含む世界中の強い法友の絆を結ぶ機会となりました。このカンファレンスを主催いただいたことに、浄土宗並びに開教振興協会に謝意を表したく思います。また、旅路を共にする中で、この旅行を特別で思い出深いものにしてくれた開教使先生方・参加者の皆さまに感謝申し上げます。この旅行で学んだ仏教史の深さや印象的な出来事など、今後の法話やメッセージの中で一つ一つメンバーの皆さまと共有したいと思います。また今後も、メンバーの皆さまと寺院参拝のできる日本旅行を計画したいと願っています。

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