2018年8月27日 Broome日本人墓地 真珠祭り
[] 2018/10/12
2018年8月27日
オーストラリア北東の果て木曜島と北西の果てに位置するBroome。
一年中陽光がふりそそぎフレンドリーな多文化の街、真珠貝養殖と広大な白砂のビーチが有名です。
(向かって右矢印が木曜島、左のピン3がブルーム)
ブルームが真珠産業の拠点となり始めた1880年頃、多くの日本人潜水夫が移住を始めました。
1900年頃にはこの地で真珠貝産業に携わる日本人の数は2000人を超えていました。
よく働き、優れた技術を持った日本人潜水夫は尊敬され重宝されました。
しかしそれが災いし潜水病、嵐やサイクロンなどの水難事故により、たくさんの潜水夫がこの地で命をおとしました。
この地でなくなられた人たちはブルームの町の中心から車で10分ほど、ブルーム墓地の一角にある日本人墓地に埋葬されました。
現在日本人墓地には700を超える墓石が並び、ピンクがかった海辺の岩を削って作られた墓石には日本語で名前が彫られています。
ブルームはヤウル人の伝統的な土地に位置しており、真珠貝産業が確立されてから移り住んだ日本人、中国人、マレーシア人、フィリピン人の大きなコミュニティーを擁しています。
この街で年に一度「真珠祭り」が開催されます。
真珠貝の収穫期の終わり、海面に映る月の光が階段状に上がっているように見える「Staircase to theMoon月の階段」と呼ばれる自然現象が起こる8月または9月の満月の時期に、街をあげてお祝いするのが「SHINJU MATSURI」と日本語の名前がつけられた真珠祭りです。
このお祭りは3つの異なる文化、日本のお盆、マレーシアの独立記念日、中国のハンセン他、ブルームの多様な文化と歴史を祝うものです。
祭りのパレードの様子。
コミュニティーごとに趣向を凝らします。
今年で48回目を迎えたこのお祭りは、明治時代からブルームの真珠貝産業を支えてきた日本人潜水夫によるコミュニティーの活動がきっかけとなり始まったとされています。
これほど多様性に富むお祭りは珍しく、多くの観光客が訪れます。